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大学の学内就活ガイダンスの気持ち悪さは異常

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みなさん、こんにちは。

私です。

 

最近、長期のインターンシップをはじめました。

長期インターンでは、ライターをさせていただいております。

 

自分の書いた記事が実際にWeb上で掲載されたときには、このブログでの名前も変えようかなー、と思っております。

 

今回は、大学が開催している就活ガイダンスについて、特にその気持ち悪さについて書きたいと思います。

大学3年生以上の方なら、だいたいの方が参加している(参加させられている)のではないかと思うので、共感していただける方もいるのではないかと思います。

 

大学の就活ガイダンスへの懐疑感

そもそも、私は大学の就活ガイダンスが大嫌いです

何故、嫌いなのかというと、このガイダンスはつまるところ、就活サイトの宣伝でしかないように感じるからです。

 

というのも、私の大学で開催されている就活ガイダンスでは、マイナビリクナビの方が来校されて、学生にインターンシップの参加率や一人当たりの平均参加社数を紹介します。そして「この波に乗り遅れないように、うちのサイトを利用してインターンシップを探そう!」という内容の話を学生の不安を煽るようにしてお話しされます。

 

インターンシップに関してだけではなく、自己分析や筆記試験、エントリーシート(以下、ES)に関することについても、すこし扇情的に学生に話しているように感じます。

そして、扇情的に話して学生の不安を煽ったところに、自社サービスの紹介を入れるのです。宣伝どころか、「煽り商法」です。

 

ガイダンスの配布資料には、各就活サイトの登録用紙が含まれています。登録用紙の記入をしなければよいのですが、ガイダンスの途中で、「これからの就職活動をうまく進めるための情報が欲しい方は、配布した資料の中に入っている用紙を記入して、提出してください」と言うのです。

 

なんというか、学生の足元を見た商売をやっているなと思いますね。

 

「大学」が開催する就活ガイダンスの気持ち悪さ

上記のようなガイダンスを、マイナビリクナビが自社のガイダンスとしてやっている分には良いと思います。たとえば、マイナビの「インターンシップEXP」やあさがくナビの「インターンシップ博」は、就活準備の第一歩としてちょうどよい塩梅のものなのではないかと思います。

 

しかし、学内ガイダンスの主催元は、大学のキャリアセンターです。キャリアセンターは学生の就職活動をサポートすることを目的とする学内組織ですが、そもそも、大学とは、学問を行なう場であって、就職をするための場所ではないはずです。

もちろん、昨今の社会事情を考えると、就職するために大学に入学するというのもわかります。私が大学に入学した理由のなかに、「就職を有利に進めるため」という理由があるのも確かです。就職を見すえて大学に入学する学生を真っ向から否定することは私にはできません。

 

ただ、大学のキャリアセンターが執拗に学生の就活への不安を煽ったり、学部のキャリア主任(就活担当の人?)が、自身が所属している大学のことを「就職大学」などと言うのはおかしいのではないかと思います。

 

特に、「就職大学」という言葉、この言葉の歪さというか、気持ち悪さというか、今の大学と企業の関係を一言で表している言葉であるように思います。

どうも、私の通っている大学は関西でも有数の「就職大学」らしいです(2017年度 農学部キャリア主任談)。意気揚々と語っておられましたが、果たして大学として自慢げに語ってよいポイントなのでしょうか。大学がオフィシャルに自身の大学のポイントとして「就職大学」であることをアピールするようになったときは、その大学の「学問の場としての大学」が縮小されていると考えざる負えないでしょうね。

 

学内ガイダンスにマイナビリクナビの社員を呼ぶ気持ち悪さ

もうひとつ気持ち悪いのは、学内ガイダンスに就活サイトを運営する会社の社員を呼んで、壇上で公演をさせるところです。

 

私の大学では、「マイナビ」を運営する株式会社マイナビや「リクナビ」を運営する株式会社リクルートホールディングスから社員を呼んで、ガイダンスの半分くらいの時間を社員の方のお話の時間にしています。

社員の方は先述のとおり、インターンシップ、自己分析、筆記試験、ESなどについて、学生を煽るようにして次々と話していきます。

 

何故、学内のガイダンスなのに、学外の人を呼ぶのでしょうか。

 

つまるところ、「大人の事情」というやつでしょうね。大学側は、学生に就職活動をさせて、少しでも大学の就職率をあげたい。マイナビリクナビ側は、学生に自社の就活サイトを利用してもらうことで収益をあげたい。こうした、両者の思惑がうずまき、その結果として大学で開催される学内ガイダンスに、マイナビリクナビの社員がやってくるという状況がうまれたのでしょう。

あくまでも私の推測なので確かなこととは言えませんが、学内ガイダンスは両者にとって有益、Win-Winであるように思うので、あながち間違いではないでしょう。

 

ここでいう「大人の事情」は、ビジネスとしてはそれなりにうまくいっているのでしょう。しかし、就職に不安を抱えている大学生や真剣に学問に取り組んでいる学生に対して少々配慮に欠けるのではないかと思います。

 

また、私自身、就職をするか進学をするか未だに決めかねています。就職すると決めているのであれば、早々に就職準備をできますが、進学を検討していると、院試のことや入りたい研究室のことも考える必要があります。

それ以前に、本当に自分は大学院に進学したいのか、その学問に興味はあるが自分は具体的に何を研究したいのか、など悩み事は多くあります。

特に、私は文系大学院への進学を検討しています。現在、文系の大学院に進学することが就職活動において有利になることはほとんどないと聞きます。就活のことを考えると安易に進学することもできません。

 

このように、あれこれと悩んでいる学生に大学と就活サイトが追い打ちをかけるようなことをするのは、あまりにも酷ではないかと思います。

 

就活サイトの社員の発言に垣間見える矛盾

今回、私がこの記事を書こうと思った理由は昨日大学で開催されたガイダンスに出席したからです。「これだけ批判しておいて、結局お前も出席してるじゃないか」と思われた方もいるでしょう。残念ながら、昨日の学内ガイダンスは、学部3年生および修士1年生は「全員出席」のガイダンスでした。

「全員出席」にしているところには、「全員に等しく機会はあたえましたよ」と大学が主張したいがためであるように思えてしまいます。

 

なんにせよ、強制出席制のガイダンスであっため、しぶしぶ出席しました。

ここからは、昨日出席したガイダンスで聞いた、素晴らしい矛盾について、エピソードっぽく書いていきます。

 

 

出席した以上、話を聞かないともったいないかなと思い、退屈な話を聞いていると、就活サイトの社員の方、今回はリクナビの社員の方が、学生に言いました。

 

「それでは、今知っている企業の名前を2分間で書き出してみてください!」

 

私は、「ああ、定番のやつね。どうせこのあとで『今みなさんが書いた企業はほとんどが大手企業ではないですか?』とか言うんだろうなー」と心のなかで思いながら、頭のなかで企業の名前を思い浮かべていました。

そして2分後、リクナビの社員さんは案の定「今みなさんが書いた企業はほとんどが大手企業ではないですか?」と言っていました。正直、予想通り過ぎて自分でもびっくりです。

リクナビの社員さんは私の予想した通りの内容を話したあとに、スクリーンに投影したスライドを指さしながら言いました。

 

「企業のなかで大手企業とされる企業は全体の0.2%しかありません。残りの99.8%は中小企業です。中小企業には特定の分野ではどこにも負けないような企業もあります。みなさん中小企業にも目をむけて、自分のやりたいことにあった企業を探しましょう!

 

私は、「でも、リクナビさんが1週間に何度も送ってくるメールで紹介している企業のほとんどが大手企業ですよね?言っていることと実態が違うのではないですか?」と思いました。

 

知っている企業名の書き出しのあとに、筆記試験についての話がありました。ここでは社員さんが筆記試験の重要性や「SPI」についてお話しされていました。

特に、SPIについては、私の通う大学と近隣の大学でSPIの平均点数を比較しながらお話しされていました。私の大学のSPI平均得点は40点くらいだそうです。この点数と平均点50点くらいの大学を比較しながら、リクナビの社員さんは次のように言いました。

 

大手を目指すのであれば、50点は欲しいですねー

 

うんうん、なるほど。50点は必要なんだね。

 

 

………。

 

 

…………...?

 

 

あれ、中小企業は?

中小企業におけるSPIの点数の目安はないの?

 

この疑問が解決することはなく、リクナビの社員さんは次の話題にうつりました。

 

さて、不思議なことに、「中小企業に目をむけることの大切さ」を語っておきながら、筆記試験の話で大手企業の必要点数しか話さないのです。中小企業に目を向けることが大切であると説明するのであれば、中小企業に就職するために必要になる情報を提示してほしいものです。

 

結局のところ、「中小企業だいじだよ!」と言っているリクナビも、実際には大手企業をすすめるようなことしか言わないのです。

中小企業の大切さを語っておきながら、その実、大手指向を加速させる一因になっているようにしか思えません。

 

この矛盾に気づいたあとは、ガイダンスに対する憤りを抱えたまま話を聞いていました。

 

おわりに

ここまで、学内ガイダンスや就活サイトを批判してきましたが、私は「就職活動」が悪いと思っているわけではありません。「就職活動」という活動そのものは、自分の仕事を探すために必要なことであり、有益な活動であると思います。

私が問題視するのは、学生の不安を煽るような就活ガイダンスや大学が「就職大学」化してしまうことです。

 

また、ここで深く言及はしませんが、大学生のうちから就職のことを考え、学問がおろそかになってしまうような今の就職のしくみ、いわゆる、高度経済成長期から変わらない就職活動の形態に問題があるように思います。

 

とにかく、私が今回みなさんに伝えたかったことは、

 

学内ガイダンスって気持ち悪っ!

 

ということです。

 

今回はここまでです。

それでは(^^)/