最近「その陰口は理不尽じゃないの?」と思うことがあったから書く
こんにちは、私です。
最近、少しあったかくなってきましたねー。このまま寒さが過ぎてほしいと思いながらも、これから到来するであろう灼熱地獄もきつそうだなぁと思う今日この頃です。
今回は、ちょっと理不尽じゃないかなーと思う陰口を聞いてしまったのでそのことについて書こうと思います。ちなみに、今回の記事は陰口が悪いとかそういう話ではありません。その陰口の内容についてです。
それでは、書いていきましょう。事の始まりは、私がアルバイト先でとある陰口を聞いてしまったことにあります。その陰口は後輩の女の子によるものでした。その陰口は私へのものではなく、別の人のものでした。
私は陰口があまり好きではありません。しかし、好きではないとはいっても聞こえてしまうと気になってしまいます。それなので、興味本位で耳をたてていました。
陰口を言われていたのは、少し前まで勤務をしていたアルバイトの男の人(以下、Tさん)でした。現在は退職しているので、シフトには入っていません。Tさんは私と同じ年齢・学年の先輩でした。一緒に勤務に入ることも多く、私が新人の頃はいろいろとお世話になりました。
そんなTさんですが、アルバイト先の女性陣からは非常に評判が悪く、よく陰口を言われていました。何故、評判が悪かったのかを箇条書きにすると、
- 物言いがキツイ(強い)
- 思ったことを何でもはっきりと口にしてしまう
- 所々に粗雑な素振りが見られる
- 人(主に後輩)に何かを頼むときの頼み方に難がある
といった感じです。
補足説明すると、「物言いがキツイ(強い)」というのは、言葉の語気が強いという意味です。Tさんは硬い口調という訳ではなく、強い口調。分かりやすく言うと、怒っているような感じの口調で話すことの多い人でした。
「思ったことを何でもはっきりと口にしてしまう」というのは、今言う必要のないことや言わなくてもいいこと、要するに余計な一言のことを指します。
物事をはっきりと口に出せるということ自体は悪いことではないと思いますしかし、Tさんは時と場合と相手を見て言っていいことと悪いこと、言ったほうがいいことと言わなくてもいいことの区別をつけて適宜判断するということができない、あるいはしない人でした。
「所々に粗雑な素振りが見られる」というのは、物の扱い方や業務中の振る舞い方の雑さのことです。私のアルバイト先は某喫茶店チェーンなのですが、洗浄にかけた後のスプーンの水気を取って片づける時にポイッと軽くスプーンを投げて片づけたり、足元にあるゴミを足でよけたりという行動がTさんにはちょくちょくありました。
「人(主に後輩)に何かを頼むときの頼み方に難がある」というのは、何かしらの業務を人にお願いする時の仕方が押し付けのように感じられるということです。
Tさんは人に何か業務をお願いする時に「○○やっといて」と素っ気なく言っていました。私は特に気にならなかったのですが、アルバイト先の女性陣、特に私よりも後輩の女の子たちはその言い方を業務の押し付けと捉えてしまったようです。
ちなみに、私がTさんが女性陣に嫌われている理由をここまで分析できているのは、女性陣からTさんへの愚痴(陰口)を直接聞いていたからです。今回はたまたま女の子が話している陰口に耳をたてることになりましたが、これまで幾度となく女性陣からTさんに対する愚痴を聞かされてきています。
私はTさんにお世話になったという思いがあるので、正直なところ愚痴を聞くのはしんどかったです。ですが、悪く言われても仕方がないと思う部分もあるので、私は女性陣の肩を持つわけでもなく、Tさんの肩を持つわけでもない中立の位置をキープしていました。女性陣が漏らす愚痴に「気持ちは分かる」と同意を表明しながらも、「TさんにはTさんの考えがあるのかもしれないねー」とTさんへのフォローを入れることで愚痴を漏らす流れを断ち切っていました。
このような板挟みの状況を半年くらい続けていたのですが、先日Tさんが退勤されたことによって板挟みの状況から解放されました。
私は「これで女性陣とTさんの双方に気を遣って、なるべくTさんと女性陣の接触を避けるようにしたり、Tさん本人がいないところで陰口を聞かされずに済む」と肩の荷が下りた気分でいました。
しかし、最近Tさんが店舗を訪ねてこられました。先に述べておくと、Tさんの訪問の理由は勤務時に着用していた制服一式と入店証の返却のためです。Tさんは正当な理由で店舗に訪れ、必要な手続きをしていました。
Tさんが店舗を訪問された日は私もシフトに入っていたのでその場にいました。Tさんと久しぶりにあったため、挨拶がてら少しお話をしました。お話と言っても以下のようなたわいのないものでした。
Tさん「久しぶりー」
私「お久しぶりですー」
Tさん「最近どんな感じ?土日とか店回ってる?」
私「うーん...、まあ何とかなってますよ。というか、何とかしてますね(笑)」
Tさん「あはは(笑)大変やなー。まあ頑張ってなー」
私「ははっ(笑)そうっすねー。でも、これからちょっと忙しくなるんで、あんまり入れないんっすよー」
Tさん「へぇ~、まあ何とかなるんちゃう」
私「一人抜けるくらいでどうこうなったらヤバイっすよね(笑)」
Tさん「まあね(笑)何かあったらまた連絡してきてー」
私「了解でーす」
とまあ、こんな感じの中身のないぺらっぺらの会話をしていました。所要時間も2分くらいです。言うなれば、何の変哲もない普通の会話、バイトの先輩後輩同士の暇つぶしの会話というところでしょうか。
この会話には特に何も問題はないです。Tさんにとってこの会話は、理由があって立ち寄った元職場の後輩とのちょっとしたおしゃべりでしかないでしょう。私にとっても、理由があって訪れた元先輩との簡単な近況報告でしかありませんでした。
Tさんは用事を終えると、店舗を後にしました。
Tさんが店舗を後にして少し経った頃に、その日一緒に勤務をしていた後輩の女の子が私に話しかけてきました。
後輩「あの人(Tさん)何しに来たんですか?」
えっ...、どうしてそんなに鬱陶しそうな口調なのかな。私は後輩の女の子の鬱陶しそうな言い方に少し驚きながらも、
私「うーん、たぶん制服と入店証を返しに来たんじゃないかな?」
と、当たり障りのない返答をしました。すると、後輩の女の子は、
後輩「あっ、そうですか。それならさっさと帰ればよかったのに」
と一言言いました。私は「この子、とんでもないこと口にするなー」と心の中で思いながら、
私「あはは(笑)そんなに長いこといたかなぁ?」
ととぼけてみました。私のこの発言で後輩の女の子のスイッチが入ってしまったのか、Tさんに対する陰口を話し始めました。以下は後輩の女の子のTさんに対する陰口とそれを聞かされた私との会話です。
後輩「あの人(Tさん)奥で作業してる私のところまで来て何か話してたんですけど、何言ってるか分からなかったから適当に笑っておきましたよー(笑)もう私の耳があの人の声をシャットアウトしてるんですかねー」
私「シャットアウトって(笑)別にTさんおかしなこと言ってないと思うんだけどなぁ」
後輩「内容なんかどうでもいいんですよ。それよりも、あの人の声聞くだけで全身がゾワーッとするんですよね」
私「拒絶反応出ちゃってるよ(笑)そんなに嫌なの?」
後輩「ホントに嫌です。わざわざ話しかけに来ないでほしいですよ。ホントあの人嫌いなんですよ、私」
私「まあまあ、Tさんももう来ないんだからちょっと運が悪かったくらいに思っておけばいいんじゃない?」
後輩「ホントに最悪ですね。何で今日来たんですかね、あの人」
と、こんな感じに後輩の女の子はTさんへの嫌悪感をむき出しにして私に愚痴ってきました。どうも話を聞いていると、Tさんは私とおしゃべりをする前に後輩の女の子に声をかけていたみたいでした。私にとってたわいなおしゃべりであったTさんとの会話は、後輩の女の子にとっては苦痛でしかなかったようです。後輩の女の子にすれば、嫌いな相手に話しかけられて不愉快だったのでしょう。心中お察しします。
しかし、久しぶりに訪れた元職場で、以前一緒に働いていた後輩にひと声かけることは別におかしいことではないですよね。むしろ、挨拶せずに帰ってしまうほうが不自然だと私は思います。
そして、Tさんが店舗を訪れた次の日、私と後輩の女の子に加えてフリーターの先輩(女性)の3人でシフトに入っている時間がありました。フリーターの先輩は私だけでなくTさんの先輩でもありました。
後輩の女の子は、勤務中にフリーターの先輩やその他の女性アルバイトとよく私語をします。その日も後輩の女の子はフリーターの先輩とおしゃべりをしていました。私はおしゃべりに参加していませんでしたが、大きな声で私語をしているので嫌でも聞こえてきます。今回の私語も私の耳に届きました。
「何を話しているのかな」と耳を傾けてみると、以下のような会話が聞こえてきました。
後輩「そういえば、聞いてくださいよ!昨日Tさん来たんですよ~」
先輩「あぁ~、制服と入店証置いてあったねー」
後輩「何か置いていったみたいですね。それであの人(Tさん)、奥で作業してた私のところまでわざわざ来てしゃべりかけてきたんですよ~」
先輩「うそ~、最悪。それで何言われたの?」
後輩「あの人が何言ってるかは分からなかったです。耳が勝手に聞かないようにしてるんですかね(笑)」
先輩「あははは(笑)でも、わざわざ話しかけに来たんだ...、taku(筆者、私)君もいたんじゃないの?」
後輩「いましたよ。だから、あの人の対応ほとんど任せちゃいました(笑)」
先輩「あははは(笑)taku君はずーっとT君(Tさん)担当やねー」
後輩「ホントですねー(笑)でも、わざわざ話しかけてきてキモかったですよー」
先輩「そうやねー。taku君としゃべっておけばいいのにね」
後輩「ホントそうですよねー」
...この人たちは何を話しているのだろうか。
後輩の女の子は私にした愚痴にプラスαした内容の愚痴をフリーターの先輩にしていました。さらに、フリーターの先輩もその愚痴に賛同していました。そして私はTさんという厄介者の担当にされていたようです。担当にされていることは何となく感じていましたが、本当にそうだったとは思いませんでした。
それよりも衝撃的なのは「わざわざ話しかけてきてキモかった」という発言です。Tさんは、アルバイト先の女性陣から嫌われていました。しかし、それは先に書いたような理由によるものであるはずです。一応、もう一度その理由を以下に箇条書きにしておきます。
- 物言いがキツイ(強い)
- 思ったことを何でもはっきりと口にしてしまう
- 所々に粗雑な素振りが見られる
- 人(主に後輩)に何かを頼むときの頼み方に難がある
Tさんにこれらの嫌われる要因があったことは認めます。しかし、これと話しかけられてキモいということには何ら関係はありませんよね。後輩の女の子の「わざわざ話しかけてきてキモかった」という発言、そしてその発言に賛同したフリーターの先輩はどう考えてもいわれのない悪口だと思います。理不尽もいいところです。
後輩の女の子とフリーターの先輩の会話を聞いた時点で私が「それはおかしい」と言えれば良かったのかもしれませんが、私はこれまで築き上げてきたアルバイト先での立ち位置や信頼を崩したくないので、ハイリスクノーリターンでしかない発言をしようなどとは思えませんでした。物事をはっきりと言わないことによって波風をたてないという選択肢を取りました。
この日のアルバイトが終わり、帰宅して夕食を食べた後にずっと考えたのですが、やっぱり「わざわざ話しかけてきてキモかった」というのは理不尽ではないかと思います。
皆さんはどう思われますか。